小学生でもわかる「成年後見制度」

夏休みシーズン真っ只中、宿題の自由研究に頭を悩ませているお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか?(我が子もその一人です)

今日はそんなお子さまのために、小学生でもわかる「成年後見制度」と題して、成年後見がどんなしくみなのか、どんな役に立つのかなどをご紹介します。もちろん大人の方にも参考になりますので、ぜひご覧ください。

大人にもお手伝いが必要

みなさんはおなかが空いたらどうしますか?学校の勉強で分からないことがあったらどうしますか?

お父さんやお母さんにごはんを作ってもらったり、学校の先生に教えてもらったりしますよね。じゃあ、大人は困ったときにどうしていると思いますか?

実は大人もいろいろな人に手伝ってもらっているんです。おなかが空いたらレストランでごはんを食べます。言いかえると、ごはんを作るコックさんに手伝ってもらっています。仕事で分からないことがあれば周りの人に教えてもらいます。これも自分が知らないことを知っている人に手伝ってもらっています。

でも、おじいちゃんやおばあちゃんになると、自分でごはんを作ることができなくなったり、分からないことがあっても誰に聞けばいいのか分からなくなったりすることがあります。

これは「認知症(にんちしょう)」という病気のために、今までできたことができなくなったり、新しいことを覚えるのが苦手になってしまったりするためです。

こうした人たちを手伝うためのしくみがあります。それが「成年後見制度(せいねんこうけんせいど)」です。

成年後見制度ってなに?

成年後見制度とは「自分のことを決めるのがむずかしい人」が「安心してくらしていけるように」「代わりに手続きや判断をしてくれる人」をつけるしくみです。そして「代わりに手続きや判断をしてくれる人」のことを後見人といいます。

みなさんがお父さんやお母さんからおこづかいをもらうのと同じように、おじいちゃんやおばあちゃんは「年金」というお金をもらうことができます。

でも、年金をもらうには手続きが必要です。そして年金は銀行口座に振り込まれるので、お金を使うためには口座から引き出す必要があります。

認知症になるとこうした手続きが難しくなってしまうことがあります。そうしたときに代わりに手続きをしてくれる人が後見人なのです。

後見人はだれがなるの?

みなさんがお父さんやお母さんくらいの年齢になったとき、お父さんやお母さんはおじいちゃんやおばあちゃんになっていますね。

するとお父さんやお母さんが認知症になってしまうかもしれません。そのときには、子どもであるみなさんが後見人になるかもしれません。

でも子どもがいない人もいるし、いても後見人はやりたくないという子どももいるでしょう。そうしたときには弁護士や司法書士という法律の専門家や、ボランティアで後見人をやっている人などが後見人になることもあります。

誰が後見人になるのかは、家庭裁判所というところが後見人のお手伝いが必要な人の状態などをみて、この人なら後見人を任せられるという人を決めるのです。

まとめ

成年後見制度は、

「自分の力だけではちょっとむずかしいな…」

というときに、

「大切な人に助けてもらいながら、自分らしく生きていく」

そんな毎日を支えてくれる制度です。

みなさんが今すぐ使うことはないけれど、家族やまわりの人で、「ちょっと心配だな」と思うことがあったら、こんな制度があるんだって思い出してみてくださいね。

大人になってもだれかの力を借りることは、わるいことじゃないんだよ。